更新2019.8.22 リフォーム知恵袋代表者コラム
トイレをバリアフリーにする際のポイントをいくつかご紹介いたします。
【動きやすさ】
便器の前方に500ミリ以上のスペースがあると立ち座りがラクになります。
介助者が横に立って介助することを考えると、便器の側面にも500ミリ以上のスペースがあると理想的です。
車イスでの使用まで考慮するなら便器側方には1000ミリのスペースが必要です。
また、便器後方に200ミリ以上のスペースを確保しておくと後ろからの介助が楽になります。
【スムーズな出入り】
出入り口が800ミリ以上あると、介助者を伴っての出入りや車イスでの出入りが楽になります。
中で人が倒れるなどの緊急事態を想定すると内開きドアは危険です。
外開きか引き戸のドアにして、鍵は外からも開閉できるタイプにしましょう。
また、廊下との段差をなくすとつまずき防止になり、車イスの出入りも楽になります。
【和式から洋式へ】
トイレの介護リフォームでは、和式から洋式便所への変更は必須ともいえます。
立ち上がり動作を軽減するには、便器の高さを一般的なものより高くするといいでしょう。
座るときに膝を深く曲げなくてもいいので膝や股関節にかかる負担を軽くでき、立ち座りが楽になります。
また、トレイの時間が長くなるとお尻が痛くなります。
柔らかい素材の便座にしておけば長時間座っても快適で、座るときの衝撃も緩和できます。
【レバーやボタンの位置】
流水レバーや流水ボタンは操作しやすい場所に設置しましょう。
【簡易工事や福祉用具】
和式から洋式への特別な工事をしなくても、和式便器の上に設置して簡易な洋式便器に変更する工事などもあります。
また、便器の高さを補う福祉用具を利用して、既存の洋式便器を高くする方法もあります。